Eクラス 2002年~2008年

維持の難しさ

主要グレード

前期 /「E240/E240 ステーションワゴン」「E280/E280 ステーションワゴン」「E320 ステーションワゴン」「E320 アバンギャルド」「E500 アバンギャルド」「E500 ステーションワゴン アバンギャルド」「E350 アバンギャルド」「E350 ステーションワゴン アバンギャルド」
後期 /「E250/E250 ステーションワゴン」「E250アバンギャルド」「E250ステーションワゴン アバンギャルド」「E300 ステーションワゴン アバンギャルドS」「E300/E300 アバンギャルドS」「E300 ステーションワゴン」「E320 CDI アバンギャルド」「E320 CDI ステーションワゴン アバンギャルド」「E350 アバンギャルド」「E350 ステーションワゴン アバンギャルド」「E550 アバンギャルドS」「E550 ステーションワゴン アバンギャルドS」

Eクラスの特徴


W210 Eクラスから一新してエレガントな印象になったW211 Eクラス。W210 Eクラスで不評だったフロントとリアの不釣り合いなデザインなどもアップデートされ全体的にフォーマルな印象になりました。本国のドイツに行くとタクシーのほとんどがベンツのEクラスというほどスタンダートな車種です。
W211 Eクラスの最大の目玉となったのがブレーキで当時のF1などでも採用されていた最先端のセンソトロニック・ブレーキ・コントロールのブレーキシステムを採用しました。この機構は前期型のみの採用で後期型からは完全に撤廃されました。
ブレーキペダルから、各ブレーキには油圧でつながってなく電子制御で行われている。アクセルペダルを急に離すと急ブレーキに備えてブレーキパットとディスクの間の隙間を詰める。
雨が降ると水分を飛ばす為に僅かにローターと接触させて水分を飛ばす。
など安全性に長けている他、ブレーキローターにもこだわりの高い減速性能を誇ります。
しかし革新的なブレーキシステムを投入した反動もあり、発売当初はリコールを連発。
現在も故障が多くブレーキのメンテナンス費用が高いというネックがあります。
このリコール対策がされているかされていないかでは大きな差があり、中古車の場合このリコール履歴はチェックする箇所と言えるでしょう。後期型になるとエレガントなフロントマスクからスポーティなマスクへとフェイスリフトが行われ、より精悍な印象が強くなっています。AMGスポーツパッケージをまとったW211 Eクラスは今でも非常に人気があります

W211 Eクラスの主な故障


・インテークマニホールドの不良
・ウォーターポンプの不良、腐食
・エンジンオイル漏れ(タペットカバーの劣化)
・エンジンオイルフィラーキャップガスケットの劣化
・オルタネーターの故障
・カムセンサーの故障
・タービンパイプ・ブローバイラインの腐食
・ベルト・テンショナー・ガイドローラーの劣化
・ラジエターホース・冷却水ラインホースの劣化
・エンジンマウント・ミッションマウントの劣化
・アームブッシュの劣化
・ショックアブソーバーの劣化(エアサス)
登場から年数も経過していることから故障も徐々にでてきているモデルのようです。上記の故障や劣化の中には消耗品と呼ばれる箇所も含まれていますが、メルセデスベンツの中堅を担うモデルなだけに消耗品もそこそこ高額です。なかでもウォーターポンプの故障は簡単に交換ができないことから高額になりやすい箇所です。ベルトテンショナーの劣化も6万キロを超えたあたりからキュルキュル~とエンジン始動と共になりだすことが多いようでここの修理はベルト、テンショナー、ガイドローラー、三点一緒に交換するのが基本なのでここも高額修理になる場合が多いです。

まずは今の車の価値を知りましょう!

本国ドイツではタクシーとして走っているEクラスもありますが日本では「THE高級車」です。日本での維持はそれなりにお金がかかるクラスなので中古で購入する際は距離や見た目よりもメンテナンス履歴を確認しましょう。記録簿にびっしりと履歴がある車は安全でしょう。
いわゆる極上車と呼ばれるような車体を購入したほうが良いクラスです。故障ばかりしていては手に負えなくなるのがEクラスです。
まずは今所有している車の価値を知り、どれくらいまで車体に出せるかを計算してみましょう。
簡単に30秒ほどで結果が出ます。


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